編み物のゲージの取り方・測り方【計算はどうやる?】

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自分サイズのセーターを作りたいけど、どうしたらいいのかな?
ゲージでサイズを調節するって聞いたけど、どうやって計算するんだろう?

編み物のゲージとは、10㎝×10㎝の目数・段数のことです。
このゲージをもとに、作りたい作品に必要な目数・段数を算出できます。

この記事では、ゲージの取り方と、作品に必要な目数・段数の算出方法を解説します。

ゲージを計算するには【スワッチ】生地見本を編む

スワッチとは

スワッチは生地見本のことです。
これから編む作品がどのくらいの目数・段数で編めるのか、ゲージを確認するために編みます。

スワッチは、必ず正方形にします。長方形だと目の形が横に伸びてしまいゲージが崩れてしまいます。
目の数え方は、丸の中の画像で1目です。ハート型に見えてかわいいですね。
目の止め方は、伏せ止はせずに「同じ種類の糸」を通します。歪みを防止するためです。

スワッチを編むのはなぜ?【編み地の確認・スワッチからゲージを取る】
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こちらの記事では、スワッチについて詳しく説明しています。

目・段の数え方

  • 10㎝×10㎝の目の数え方です。
    このスワッチでは16目ありました。

 

  • 10㎝×10㎝の1段の数え方です。
    このスワッチでは24段ありました。

ゲージの取り方・計算方法

ゲージとは、10㎝×10㎝の目数・段数のことです。
画像のスワッチは、使用糸:並太糸、針の号数:6号で編んだものです。このスワッチのゲージは、目数16目、段数24段ありました。
たとえば、作りたい作品がマフラー(横20㎝ × 縦150㎝)の場合は、必要な目数・段数は次の計算で出すことができます。

マフラーの横に必要な目数
16目(ゲージ) ÷ 10㎝ = 1.6
1.6 × 20㎝ = 32目
マフラーの縦に必要な段数
24段(ゲージ) ÷ 10㎝ = 2.4
2.4 × 150㎝ = 360段

ラベルのゲージの見方


毛糸にふさわしいゲージ(標準ゲージ)は、ラベルを見るとわかります。
ラベルには、メーカーがおすすめする目数・段数・号数が書かれています。
この画像のラベルのゲージの見方は、次のとおりです。

  • 21~22目:ゲージ(10×10cm)の目数。横。
  • 29~30段:ゲージ(10×10cm)の段数。縦。
  • 6 号:使用する針の号数。

つまりこの毛糸の場合は、6号の針を使って標準的な強さで編むと、目は21~22、段は29~30になるということです。

正確なゲージを求めるためにアイロンをかける

ゲージ(目数・段数)を正確に取るためには、スワッチにアイロンをかける必要があります。
なぜなら、完成品とのサイズのずれをなくしたいからです。
編み物の作品は、編み上げの最後にスチームアイロンをかけて完成品にします。
なので、スワッチと完成品の編み地を同じ状態にしてきます。
スチームアイロンをかけて編み目を整えれば、正確にゲージ(目数・段数)を数えることができます。
編み物はスチームアイロンをかけて完成させます。
スチームアイロンをかけると、編み地のゆがみや丸まりを整えることができます。編み地にたっぷりの蒸気を含ませて、手で編み目を整えていきます。作品がより綺麗に仕上がります。

アイロンのかけ方紹介はこちら

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ゲージ用定規・スケール

これは、ゲージ用の定規です。
クローバー 棒針ゲージ55-801
定規に空いている穴は編み針の号数です。編み針を穴に通せば号数がわかります。

 

ゲージを取ることの必要性

ゲージを取ることの必要性は、編み図の指定サイズに合わせるためです。
もし、ゲージを取らずに編み始めてしまうと、サイズがずれてしまいます。
人によって編む手加減が強かったり弱かったりして、本の通りに編んでも同じサイズにならないことがあるからです。
自分の手加減を知りゲージを合わせることで、編み図の指定サイズとのズレが少なくなります。

おすすめのニットゲージ

クロバーのニットゲージです。

『トリオ』と名前の通り3通りの使い方があります。

  • 棒針ゲージ  : かぎ針ゲージとして、針を穴に通すと太さや号数が分かります。
  • ニットゲージ : 10×10cmの窓から目数と段数を一度に数えることができます。
  • かぎ針ゲージ : 国内・海外の棒針とかぎ針の規格に対応しています。

まとめ

  • ゲージとは、10㎝×10㎝の目数・段数のこと。
  • 必要な目数 = ゲージ÷10㎝×作りたいサイズ(㎝)
  • 毛糸のラベルには、メーカーがおすすめする目数・段数・号数が書かれている。
  • スチームアイロンをかけて編み目を整えれば、正確にゲージ(目数・段数)を数えることができる。
  • ゲージを取ることの必要性は、編み図の指定サイズに合わせるため。

ゲージを取ることができれば、サイズ調整もできます。自分サイズの作品を楽しむこともできます。
今回使った毛糸は、『パピー・シェットランド』



※解説動画・画像は別の太い糸で編んでいます。

  • 適度に張りがあって編みやすい
  • 色が豊富で配色編みにも向いています

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ameet

ニット好きが高じて編み物を始める。ヴォーグ学園編み物講師認定終了。編み物歴10年目。ベーシックなものから、遊びのあるものまで幅広く作成。自作のデザインや説明を配信していきます。
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